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山寺常山邸

藩政に尽力した山寺家

山寺家は松代藩の中級武士でした。江戸時代末期には山寺常山を輩出し鎌原桐山、佐久間象山とともに松代の三山と称えられました。 常山は松代藩八代藩主真田幸貫の信望も厚く藩政にも尽力し寺社奉行、郡奉行を務めたほか藩士に兵学を教授し政務を補佐しました。

江戸時代から昭和時代に立てられた建物が残る

明治以降は中央政府の招きを固辞し藩に留まり、晩年は長野に塾を開き教育につとめました。
山寺常山邸には江戸時代末期から明治初期に建てられたと推定される表門と、大正時代末期から昭和初期に建てられたと推定される書院(対竹廬[たいちくろ])が残されています。

長屋門形式の表門は松代城下に残るもので最大

表門は長屋門形式で、全幅約22mと松代城下に残る門のなかでは最大です。書院も近代和風建築の秀作であり、背後の山(象山)との調和もよく、時代差を感じさせない優れた意匠性が見られます。なお、現在の園池は大正時代に造られたものを再整備したものです。

基本情報

山寺常山邸
(国登録有形文化財  書院・表門・頌徳門)

住所 〒381-1231 長野県長野市 松代町松代1493−1
TEL 026-278-0260
営業時間 9:00~17:00
(11月~3月は16:30まで)
※入場は閉場30分前まで
定休日 12月29日~1月3日
入場料 無料
交通 車 / 長野ICから約2.7km
バス / JR長野駅善光寺口(のりば③)
松代高校行き約30分、松代八十二銀行前下車徒歩約15分
*真田宝物館から徒歩約15分